色には、心理的な効果があります。色によって、見るものの大きさや重さがことなって感じられるのです。例えば、ジュースの赤色の缶と青色の缶を同じ距離に置くと、赤色の缶のほうが青色の缶よりも近くに見えます。
色の心理的効果は次のように分類できます。知覚的印象 1.視覚的印象 例:近くに見える
・色による距離感は、色相による影響が強く、長波長の色(赤、オレンジ、黄色などの暖色系)ほど近づいて見え、短波長の色(青などの寒色系の色)ほど遠くにあるように感じられます。
2.触覚的印象 例:暖かく感じる。硬そう、柔らかそう。軽重感。
・赤などの長波長の色は暖かく感じられ、青等の短波長の色 は冷たく感じられる。注意したいのが、基本的な色でも色相が暖色系や寒色系にずれると印象が変わるということです。例えば、赤でもオレンジよりの赤は暖かみが感じられ、紫よりの赤は冷たさが感じられます。
・明度が低い色ほど、硬い印象があり、明度が高いと柔らかい 印象がうまれます。
・明度が高い色ほど軽く感じられ、明度の低い色ほど重く感じられる。唯、実際に同じ重さで、明度差のあるものを持ったときは、明度が高い物のほうが重く感じられる。これは「軽そうだ」という色による先入観が、実際に持ち上げることで感じる印象に影響を与えるからです。
色彩感情 :美しい、陽気な、自然なといった感情的な印象
1.興奮・沈静感
・鮮やかな色、暖色系の赤から黄色の範囲の色には興奮を感じ、彩度の低い寒色系の色には沈静感があります。
2.派手・地味感
・彩度との関係が強く、彩度が高い色は、派手に感じ、逆に彩度が低くなると地味に感じられる。例えば、赤系の色でも彩度の低い赤は、地味に感じられ、緑系の色でも彩度の高い色は派手に感じられる。
また、特定の色から、それと関係した物事や雰囲気を思い浮かべることを
色彩連想といいます。唯、この色彩連想には個人差があり、生活圏によっても差が出てきます。例えば、日本では赤から、太陽やリンゴ等が連想されますが、太陽は欧米では黄色で描かれることが多く、リンゴは英語圏では緑のイメージが強い。apple greenという色名はあっても、apple redという色名はありません。(普遍的な連想もあります。黒から死や不安といった印象を受けるのは、年代や場所にかかわらず世界中で確認されています。)
色彩連想をまとめた資料は、財団法人日本色彩研究所が販売しています。
http://www.jcri.jp/